四十肩・五十肩(肩関節周囲炎) 肩が痛くて腕が上がらない
四十肩、五十肩とは
肩関節周囲炎といって、肩の関節が痛んで関節の動きが悪くなります。四・五十代からの発症が多いために、四十肩、五十肩と言います。整形外科での治療だと痛みが治まるのが通常で6か月以上かかるようですが、痛みが治まっても関節の可動域は以前より狭くなっているのがほとんどです。
肩甲骨に関連する筋肉が重要
肩甲・上腕関節(肩関節)は、可動範囲が非常に広い球関節です。だから腕が自由に動くのですが、その関節を通る筋肉は多く、関節を通っていなくても影響を及ぼす筋肉が多いのです。肩関節は背中の筋、胸の筋、首肩の筋、腕の筋と多種多様な筋肉からの影響を受けています。その中でも特に酸欠で硬くなっている筋群をみつけ、酸素を送ることが大事ですが、さらに肩甲骨はその周りの筋肉の伸縮によって単独で動きます。例えば、腕を挙げるという動作一つを見ても、肩関節だけが動くのではなく、同時に肩甲骨が挙上し上方回旋します。ですから四十肩、五十肩に関しては肩甲骨に関連する筋肉にも酸素を送ることが必要で、これができれば、痛みが治まるだけでなく、可動域も回復します。