人は2足歩行のため、4足歩行の動物に比べ体重から受ける膝の負担は大きくなります。特に荷物を持ったり運動をすると体重の何倍もの重量が2本の足にかかります。しかし、膝の関節や軟骨、半月板が体重を受け止めているわけではありません。その重量を受け止めて支えてくれているのはおもに膝の関節を守っている下腿内側の筋肉です。足の指(足趾)は小指より親指の力が圧倒的に強いことからも、外側よりも内側の筋肉が重量の負担を負っていることがわかると思います。
膝痛の患者さんは全てと言っていいほど、内側の腓腹筋が酸欠で硬くなっており、膝痛歴が長い人ほど腓腹筋の塊が大きくなっています。硬い腓腹筋は重量を受け止めてくれないので、その負担が年配の人なら膝痛となり、股関節痛になる人もいます。それがランナーの場合には膝付近の腸脛靭帯にきます。それがランナー膝と言われるものの正体です。
安心してください!膝痛は治ります。
当院ではその内側の腓腹筋に酸素を送り柔らかくすることで、腓腹筋の役割を促します。腓腹筋が重量を支えてくれるようになれば、膝の負担は軽くなり、痛みは治まります。それから脚全体の筋肉の施術や、ふだんの生活でのストレッチや歩行時のアドバイスをしていきます。